癌告知のあとで
とにかく、帰宅して旦那や妹には顔を見て伝える勇気はなかった
でも結果を気にしている事でしょう
……メールでごめんなさい
とりあえず二人にはメールした
家に帰宅するまで
帰宅してからも
記憶はほとんど無い
ただただ今まで生きてきた世界は本当にここだったのか
不思議で不可思議で何も信じられなかった
別世界
夢でありますように
そんな事思いながら、背中に伝う汗を生々しく感じると絶望に落ちていく
現実なのか
こんな気持ちをしばらく朝から晩まで感じる日々が続くのだ
よし!頑張る‼
嘘だ!信じない‼
その繰り返し
ただ空はいつもより遠く果てしなく広く…
空を見上げて何も考えず
ただ、眺めていたように思う。
その日は子供の前では今までの私に戻り早くに床に着いた
主人の帰宅を待たずに
母親の私にはくよくよする時間など無いのが本当に有り難かった。
忘れさせてくれるのだ
朝起きたらこのまま、何も無いまま今までの私に戻ってるのかも。きっときっと‼
おやすみなさい悪夢の中のわたし