⑦と1/2 先生との対話
しばらく待っていると再び診察室に呼ばれた。
「はなぱなさんの画像を見せてもらった結果ですね、石灰化の範囲が上部外側に扇型に広がってるんですね。」
ふむ
「この形、ちょっと気になるのでもっと詳しく検査しますね。今度する検査は石灰化部分の細胞を取る針を刺して組織検査をするものですよ。もしかしたら良性かもしれないけど一応念のためね。」
そうなんだ?
てか、良性って事もある?可能性は違う側が濃い感じ??ん?
「今後、うちで治療を続けるのに入院するのかな?また今までの病院へ戻られる?…………まだそこまで考えてなかったかな?」
きょとん顔の私に医師がペースダウンして説明してくれた。
「ちょっと一度に話しすぎちゃうと頭パンクするよね。また結果を見てから色々決めて行きましょう‼」
なんか、なんか、今日の先生の言い方に影が有るようで、なんかやだ。
不安になるじゃん。
ね?
診察室を出て身長体重を計って、それから血液を採取して終了。
帰宅して旦那に初めて病院へ行ってこれから詳しく検査をしていくのだと話した。
今までは旦那も胸が痛いだけだと思っていたみたいで、私が市民病院へ行っていたのも興味無い様子だった。
旦那も今回の先生の話し方に不安が走ったみたいで嫌だなぁ、と小さく呟いていた。
あんたも私の事なのに不安になることがあるんだ?へ~!って不思議に思った。
自分に面倒な事や不都合な事が降りかかるのが嫌いだからね。
だから、私が病気になったら不安なんだろうね。便利屋が便利屋じゃなくなるしね。
正直生活全般において疲れていたので思考も麻痺していた。
あ~‼暗いわ‼暗いっ‼
忙殺された人間はこわいよっ‼